コネチカット、
牡蠣とロブスターと灯りの夜へ。
この州で海鮮を食べるなら、ただ注文するだけでは足りません。Mystic で牡蠣を開き、Noank でロブスターを頬張り、Essex や Old Saybrook で灯りのそばへ着地する。その流れがあって初めて、コネチカットの海の味は完成します。
この州で海鮮を食べるなら、ただ注文するだけでは足りません。Mystic で牡蠣を開き、Noank でロブスターを頬張り、Essex や Old Saybrook で灯りのそばへ着地する。その流れがあって初めて、コネチカットの海の味は完成します。
Mystic から州全体へ続く Oyster Trail の感覚で見ると、コネチカットはかなり本格的な牡蠣の州だとわかります。
Noank の風、港の匂い、紙皿でも気にならない感じ。その雑味まで含めて、体験が完成します。
コネチカットの海鮮を一本の旅にするなら、まずテーマを決めるのが正解です。牡蠣を軸に上質な夜へ行くのか。ロブスターを軸に港町の素朴さへ行くのか。あるいはその両方を一日か二日でつなぐのか。この州は小さいぶん、導線の設計がうまいと驚くほど豊かな食の州に見えてきます。
ニューイングランドで海鮮を食べるというと、どうしてもロブスターの赤い殻が先に浮かびます。もちろんそれは正しい。けれどコネチカットでは、もう一つの線、つまり牡蠣の線がとても強い。そしてさらに面白いのは、その二つが同じ州の中で、別々の町の個性としてきれいに分かれていることです。つまりこの州では、「海鮮を食べる」ではなく、「どんな海の体験をするか」を選ぶことができるのです。
牡蠣は灯りのそばで食べると州の品が見える。
ロブスターは港の風の中で食べると州の本音が見える。
牡蠣をきれいに、しかし上品にやりたいなら、Mystic はほとんど反則級に強い。
Mystic が優れているのは、牡蠣がうまいだけではありません。町が小さく、水辺が近く、歩いているうちに夜のテンションが自然に整う。つまりこの町では、牡蠣の皿そのものと、その皿へたどり着くまでの導線が、きれいに噛み合っています。それが旅行者には大きい。
Oyster Club は、その象徴です。名前の通り牡蠣が核にありながら、店全体の雰囲気まで Mystic の上質さとつながっている。もう少し洗練された一皿へ寄せたいなら The Shipwright’s Daughter。そして水辺の景色を前に置きたいなら S&P Oyster。この町には、牡蠣をどういう夜として記憶したいかで店を選べる贅沢があります。
港町の少し無骨な空気まで含めて、ロブスターが本物らしくなる。
Noank のロブスターがいいのは、飾らないからです。Mystic の上質とは別の線で、こちらはもっと港の本音に近い。風が通り、ボートの気配があり、席も気取らず、注文の仕方まで少し実用的。その環境で食べるロブスターには、レストランの皿とは別の説得力があります。
Abbott’s Lobster in the Rough は、その代表です。1947年創業という歴史も強いですが、もっと大事なのは、水辺の季節営業らしい潔さです。行ける季節に行き、その場で食べる。そこに余計な演出がない。一方、もう少しシャックらしいカジュアルさに寄せたいなら Costello’s Clam Shack もおもしろい。Noank では、ロブスターは洗練より空気で食べるものです。
牡蠣やロブスターを食べたあと、どこで余韻を受け取るかが大事です。
コネチカットの海鮮旅がうまくいくかどうかは、最後にどこで夜を締めるかで決まります。海辺のシャックで終わってもいい。けれど、旅として一段深くしたいなら、少し灯りのある場所へ着地した方がいい。牡蠣の塩気やロブスターの甘みを、静かな室内で思い返せるからです。
たとえば Essex の The Griswold Inn は、そのために非常によくできています。海鮮そのものが主役でなくてもかまわない。大事なのは、海の体験をちゃんと夜へ運んでくれる古い部屋があることです。あるいは Old Saybrook の Saybrook Point Resort & Marina のように、海辺の水の気配を残したまま、ラウンジやダイニングで少し静かになるのもいい。この州の良さは、最後に少し落ち着けることです。
コネチカットの海鮮旅は、テーマを決めると急にうまくなる。
州観光局が出している Connecticut Oyster Trail と Lobster Lover’s Guide を見ると、この州の海鮮が偶然ではなく、かなり筋の通った文化圏だとわかります。牡蠣なら Mystic 側を軸にして上質な夜へ寄せる。ロブスターなら Noank や他の海辺シャックへ寄せて、少し無骨に行く。この二本立てで考えると、旅行者の頭の中でも州の海岸線が非常にきれいに整理されます。
日本人旅行者には、この整理のしやすさがありがたい。日程が短くても、テーマが決まっていれば満足度は高くなる。牡蠣の旅か、ロブスターの旅か。あるいは昼をロブスター、夜を牡蠣にして、最後は灯りの中へ寄せるか。コネチカットは、そういう設計がうまくはまる州です。
一日で欲張るより、テーマを一本通した方がずっと美しくなる。
Mystic を軸にする。Oyster Club か The Shipwright’s Daughter を中心に夜を組めば、上質なコネチカットが見えてきます。
Noank。Abbott’s を中心にして、きれいすぎない港の空気ごと受け取る。これが最もニューイングランドらしい。
昼は Noank、夜は Mystic、締めは Essex か Old Saybrook。海鮮をテーマにした短い旅程としてかなり完成度が高い。
このページで使った主な場所を、実務的にまとめます。
| 名称 | 体験の種類 | 住所 | 電話 |
|---|---|---|---|
| Oyster Club | Mystic の牡蠣体験 | 13 Water Street, Mystic, CT | (860) 415-9266 |
| The Shipwright’s Daughter | Mystic の上質な海鮮ディナー | 20 E Main Street, Mystic, CT 06355 | 公式サイト参照 |
| S&P Oyster Restaurant and Bar | 水辺の牡蠣と景色 | 1 Holmes Street, Mystic, CT 06355 | 公式サイト参照 |
| Abbott’s Lobster in the Rough | Noank のロブスター体験 | 117 Pearl Street, Noank, CT 06340 | 860-536-7719 |
| Costello’s Clam Shack | Noank のクラシック海辺体験 | Noank, Connecticut | 案内ページ参照 |
| The Griswold Inn | 海鮮旅の余韻を受け取る夜 | 36 Main Street, Essex, CT 06426 | 860-767-1776 |
| Saybrook Point Resort & Marina | 海辺の灯りの夜 | 2 Bridge Street, Old Saybrook, CT 06475 | 860-395-2000 |
コネチカットは、牡蠣かロブスターかで旅の意味が変わる州です。
牡蠣。Mystic の夜へ向かう。灯りの中で食べると、この州の品がよく見えます。
ロブスター。Noank の風へ向かう。少し無骨な町で食べると、この州の海の強さがよく見えます。